柏市内でヒアリを初確認、民間事業者敷地内のコンテナから発見

柏市内の民間事業者敷地内で、特定外来生物のヒアリが確認されたことが6月12日、環境省と千葉県から発表されました。柏市内でのヒアリ確認は今回が初めてです。

発見の経緯

6月5日、柏市内の民間事業者敷地内に運ばれてきたコンテナを開けたところ、たくさんのアリと卵、幼虫が見つかりました。事業者の方はすぐに作業をやめて、見つかったアリを殺虫処理した後、環境省のヒアリ相談ダイヤルに連絡しました。

翌6日に環境省の職員が現地で調査を行い、専門家に調べてもらった結果、緊急に対処が必要な特定外来生物の「ヒアリ」だということがわかりました。

見つかったヒアリについて

今回見つかったのは、働きアリ約500匹と、卵・幼虫・サナギが合わせて約30個でした。

このコンテナは中国のベイジャオ港から深圳港を経由して、6月1日に東京港に到着。その後、茨城県牛久市を通って6月5日に柏市内に運ばれてきていました。

安全対策について

見つかったヒアリはすぐに殺虫処理され、コンテナもしっかりと封鎖されました。周りにはヒアリを駆除するための毒エサ（ベイト剤）が置かれており、今のところ他の場所でヒアリらしきアリは見つかっていません。
場所は民間事業者の敷地内で、一般の方が入れない場所です。また、誰かが刺されるなどの被害は起きていません。

千葉県内での発見状況

千葉県内でのヒアリ発見は、成田市（2018年）、船橋市（2019年）、千葉市（2020年6月・9月、2022年7月）に続いて6例目になります。

今後の対応

環境省の指導のもと、事業者はコンテナの消毒を実施する予定となっています。環境省は発見場所において、目視や粘着トラップによるモニタリングと殺虫餌（ベイト剤）の設置を実施します。

柏市は環境省が実施する調査及び防除について、千葉県と連携して協力するとともに、引き続きヒアリに関連する情報や刺された場合の対処等について、市民や関係者等へ注意喚起していくとしています。

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