千葉大学柏の葉キャンパスにイチゴ品種開発スタートアップ「CULTA」が研究拠点を開設、9月稼働予定

アグリテック・スタートアップの株式会社CULTAが、柏市の千葉大学柏の葉キャンパス内に新たな研究開発拠点「Kashiwa Innovation Hub(柏の葉イノベーションハブ)」を開設することを発表しました。
2026年9月より順次稼働を開始する予定で、茨城県つくば市内に設置する研究施設と連携しながら、気候変動時代に適応するイチゴ新品種の開発を加速させます。
品種開発期間を10年から2年に短縮する独自技術
CULTAは「未来の適地適作で生産者と消費者を幸せにする」をミッションに掲げるアグリテック・スタートアップ。
AIや人工環境を活用した独自の高速育種技術により、一般的に10年程度を要するイチゴの品種開発期間を2年に短縮することに成功しています。
2025年には自社開発第1号品種「CULTA-T3L(SAKURA DROPS)」の実用化に成功。栽培時の高温環境に強く、高糖度・果皮の強度に優れ、長期収穫や長距離輸送にも適した品種で、2026年春シーズンには日本・マレーシアで生産を拡大し、シンガポールを中心とした東南アジア都市部でも販売を展開しています。
千葉大学との共同研究拠点として3つの施設を整備
柏の葉イノベーションハブは、千葉大学柏の葉キャンパスの「千葉大学Biohealth open Innovation Hub」内の一室に開設されます。
千葉大学との共同研究として、イチゴ新品種の生態的特性・環境適応性・収量性および果実品質の評価を行う「太陽光型植物工場」のほか、温度・光・湿度などを高度に制御した人工環境で育種プロセスを高速化する「人工光型植物工場」、ゲノミックセレクションの高度化と交配後代予測を実現するAIモデルを開発する「ラボ」の3施設を整備します。
柏の葉とつくばを連携させ品種開発から苗の供給まで一気通貫で
つくばリサーチステーションでは、新品種の生産現場での普及を見据えた栽培方法を検証する「栽培技術研究ハウス」と、パートナー生産者への安定供給体制を構築するための「育苗棟」を設置します。
柏の葉(品種開発・AI解析)とつくば(栽培技術確立・苗の供給)の各施設を有機的に連携させることで、品種開発から栽培技術の確立、苗の安定供給までを一気通貫で推進し、新品種の社会実装を加速させる体制を整えます。
柏の葉キャンパスは東京大学・千葉大学・東京工業大学・国立がん研究センターなどが集まる研究開発拠点として知られており、今回のCULTAの進出はエリアの農業テック分野における存在感をさらに高める動きとなります。
アクセス 千葉大学柏の葉キャンパス
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