柏のキネマ旬報シアターが存続の危機!老朽化した設備更新に7,000万円のクラウドファンディング開始
いつものように映画を観に行こうと思ったら、その映画館がなくなっていた…そんな想像をしただけでちょっと寂しくなりませんか。
柏市にあるミニシアター「キネマ旬報シアター」が、基幹設備の老朽化により閉館の危機に直面しており、設備更新のためのクラウドファンディングを開始しています。
関連リンク:この場所は街の宝物 みんなの力で映画館を未来へ
※画像は公式サイトからキャプチャーさせていただきました。
30年以上使用の設備が限界に
キネマ旬報シアターは2013年に開館しましたが、空調や配管などの基幹設備は前身の映画館が1992年に導入したものをそのまま使用しており、30年以上の使用により深刻な老朽化が進んでいます。
現在発生している主な問題は以下の通りです。
- 冷暖房機器が連日一時停止・再起動を繰り返している
- 修理用部品が廃番になっており部分修繕では対応不可
- 上映機材の老朽化により安定した上映環境を保てない
専門業者からは「全面交換が不可避」との診断が下されており、このままでは営業継続が困難な状況となっています。
目標額7,000万円で全面リニューアル
クラウドファンディングの目標額は7,000万円に設定されており、以下の工事を予定しています。
- 館内空調設備(業務用エアコン・空調ダクト)の全面入れ替え:2,500万円
- 取り付け・電気・設計工事:2,000万円
- 安全基準への適合工事(消防・防災):1,000万円
- 上映機器の全面入れ替え(3台):1,200万円
- その他手数料・広報費等:300万円
多彩なリターンを用意
支援者には金額に応じて様々なリターンが用意されています。
- 5,000円:お礼メール
- 10,000円:オリジナルステッカーまたは鑑賞チケット1枚
- 20,000円:オリジナルトートバッグまたはTシャツ+チケット2枚
- 50,000円:幕間でのお名前上映(小)+キネマ旬報1年分+チケット3枚
- 200,000円:劇場スクリーン貸切(2.5時間)
- 500,000円:専用シート年間確保
- 3,000,000円:劇場内永久記念プレート設置+専用席1年
特に高額支援者向けの「劇場貸切」や「専用席確保」といった、映画館ならではのユニークなリターンが注目されます。
地域に根ざした文化拠点として
キネマ旬報シアターは、映画専門誌『キネマ旬報』の理念を具現化する場として、商業主義に偏らない良質な映画を上映してきました。
名作から新作、インディペンデント作品、ドキュメンタリーまで幅広く扱い、トークイベントや舞台挨拶なども多数開催しています。
また、バリアフリー上映や活動弁士による上映会、近隣の小中学生を無料招待する上映会など、地域に根ざした活動も展開しており、単なる娯楽施設を超えた文化拠点としての役割を担っています。
目標未達でも営業継続を目指す
運営側は、目標額に届かない場合でも可能な限り営業を継続する方針を示していますが、工事の進捗状況によっては閉館や長期休業の可能性もあるとしています。
配信が当たり前の時代になっても、大きなスクリーンで映画を観る体験って本当に特別ですよね。
暗い館内で誰かと同じ物語を共有する時間は、家では味わえないものがあります。柏市の貴重な文化の灯火を消さないために、ぜひ一口でも応援してみませんか。
きっとその想いが、また誰かの心に響く映画との出会いを生んでくれるはずです。
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アクセス キネマ旬報シアター
場所はこちら。
キネマ旬報シアター 店舗情報
- キネマ旬報シアター ホームページ
- Twitterアカウント:
- Instagramアカウント:
- 住所:千葉県柏市末広町1-1 柏高島屋ステーションモール 1階
- TEL:04-7141-7238
- 営業時間:
- 定休日:
